7月28日(木)に「権利擁護」についての研修を行いました。
権利擁護とは、認知症等により判断力が低下している場合など、自分の権利を主張することが困難な高齢者等の権利を、周囲の人や専門的な知識を持つ人が守ることです。
こうした立場の弱い方は、自分で自分のことを決める「自己決定」や主体的に生きる「自己実現」などの権利が無視され侵害されることが少なくありません。
今回の研修では、これらの権利の一つである“自己決定”と“高齢者虐待”の事例を題材にして、個人ワークとグループワークを行い意見交換をしました。ワークを通じて自らの行動を振り返り、それを職員同士で共有しあうことで、お互いが人権についてどう考えているのかを知る機会になりました。
これらを共有することは施設においての“人権感”を再認識させ、非人道的な行動の抑制になります。細かいルールを作り強制的に規制する方法もありますが、根本的な“人の意識”を変えないと、ルールの隙をつくように問題は起こります。集団の考え方を理解し、その集団の中で自分のレベルが適正かどうかを判断できるようにすることが支援の質の向上に繋がります。
日々の行動を振り返り、“人権感”を高めていきたいと感じた研修会でした。